夕方から別役実氏の講演に行ってきました。
「笑いについて」
この方の戯曲は一度も見た事ないけど、「虫づくし」から始まる「〜つくし」シリーズ何作かを読んだのと、んHKのみんなのうたでシュールな歌の作詞をされていて、興味があったのだ。
「〜つくし」シリーズは博物誌っぽく書いているが、全て大嘘という愉快な本です。
「水虫は鳴く」とか「ゴ類のキブリ種」とか忘れられん!
で、初めて見た作者である別役氏は、長身の真面目な感じの紳士でした。
この人に真面目な顔で大嘘こかれたら、絶対信じてしまうだろうという感じの。
「虫づくし」を書くきっかけになったエピソードとか、「道具づくし」の記述を鵜呑みにしたT○T○のパンフのエピソードとか、真面目な顔で淡々と話されるので、すっごく可笑しい!
ちょっと滑舌が微妙で聞き取れないところがあったので、著書の朗読は別の人にして欲しいとか思ったけど。
講演に合わせて本の販売もあり、昔ハードカバーで持ってたけど無くしてしまった「虫づくし」があったので購入しました。
懐かしい!
ほんとは「もののけづくし」も欲しかったけど今回は保留。
「コント」の本もあり、パラ見しましたが、なんか固そうな…
文庫の帯に、脳を鍛えない〜とありましたが、脳を使う笑いだと思うけどな、この方の笑いは。
お笑いが人気なのでTVでコントも観る事も多いけど、ほんといろんな笑いがあるんだよね。
ぱっと見ただけで笑わせる、モノマネとか変な顏や変なしぐさの笑いもあるし、頭の中で考えてジワジワくる笑いとか。
んHKのオンエ○バトルの歴代のワンシーンで、ラーメンズを初めて観たら、これがすごく面白くて!人気あったのもわかるなーと。
爆問学問だったかな?やっぱり、んHKの番組なんだけど、ゴリラは子供の頃は笑うけど大人になると笑わないとか。
あとねー、笑いって良い感情だけを喚起するわけではないというのも思い出しましたねー。
別の番組で観た、笑いは威嚇だっていうの。
確かに一方的に笑われると怖いよね。腹が立ったりするし。
2chのオカ板で読んだ、笑いの宗教の集落の話は不気味だった。
葬式で皆がニヤニヤ笑ってたり、悪霊を払う為に笑ったり。
でも怖いのと可笑しいのも紙一重だっていうのも思い出すね。
怪奇大家族とかね。
「笑いについて」色々考える日でしたよ。
とりあえず、えりーに感謝だね。