第三の男。
つーても恵比寿ビールのCM曲ではなくて、極限状況における、なんかいる!という感覚。
で、その、なんかいる、ていう存在に助けられた、っていう事例を集めた本。読みました。

奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」

奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」

サードマンですが、三番目とは限りません。
自分以外とか、8人目とか、いろいろ。
神だったり天使だったり、よく分からないけど男のような気がする存在だったり、亡くなった家族だったり、ここにいるはずの無い友人だったり、一番極端なのは一緒に登山しててさっき確実に死んだ事を確認した同行者が、すぐそばにいて寄り添い助言を与え励ましてくれたおかげで生き延びた人がいる、って言う事実。
なぜそんな存在を感じるのか、という考察を重ねながら、事例や実験を紹介してくれてます。
安易なオカルト本ではなく、脳科学一辺倒でもなく、結論は出ていないけど非常に興味深い本でした。
海や山の遭難者や、9.11の被害者だけでなく、荒野で修行をする宗教者、総合失調症の患者、手足を失った人が感じる幻肢、脳に電気刺激を与える事で人工的にサードマン現象を起こさせる実験、いろんな説がありそれぞれが興味深く面白かったです。
大昔は、右脳に神がいた、という説は面白かったです。
昔はたくさんいた妖怪とかも右脳の産物なのかもしれません。